けさ稚内漁協ナマコ漁解禁 桁引き船は出漁できず

 16日、稚内漁協の夏ナマコ漁が解禁され、初日は富士見などの前浜で磯船だけが出漁し初水揚げした。
 16日は晴れ間が広がったものの、出漁時間の午前3時半頃の天候は波、風ともに強く沖はシケていたため桁引き船は初日の漁を見合わせたが、波が穏やかだったノシャップから西浜にかけての岸から500㍍までの沿岸では10数隻の磯船が漁を行い、漁師たちは船から身を乗り出して海中を箱眼鏡で覗きナマコを網ですくっていた。
 午前11時半までの漁となっている磯回りだが、午前10時過ぎに切り上げ15㌔ほど水揚げした宝来地区の60代漁師は「風強く条件が悪かったため全然獲れなかった」と渋い表情を浮かべていたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいたナマコの価格が今年の春漁から例年並みに戻ってきたことに「昨年は3~4割ほど落ち込んだ値段は春漁から例年並みに戻り、夏漁はナギの日が多くなることを願いたい」と今後の漁に期待を寄せていた。
 初日漁を見合わせた桁引き船の漁師も「明日は天気が良い予想なので漁に出れるだろう。価格も例年並みに戻ってきたので夏漁は期待している」と話していた。

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