コロナ禍の避難所運営など 振興局のオンライン防災訓練に300人
宗谷管内の豪雨などに特化した災害対応訓練が3日、オンラインで市町村や道職員ら300人が参加し行われ、災害時の自治体対応やコロナ禍での避難所設営などについて専門家の講話を聞いた。
オンラインで参加した300人を前に、主催する宗谷総合振興局の辻井局長は「管内では昨今、50年に一度と言われる豪雨が頻発しており昨年夏も大きな被害をもたらしている。住民の確実な避難やコロナ対策を徹底した避難所の適切な運営のため、専門的な話を聞き夏の災害に備えたい」と挨拶した。
稚内地方気象台の千葉次長ら5人が、管内で昨年8月に発生した大雨の事例や災害の発生に伴う防災対策について講話する中、行政の災害対応について「気候状況などは想定から変化することも踏まえ、情報収集や想定の見直す意識が大切である」などと心構えなどについて話していた。
コロナ禍での避難所開設では、感染リスクが高い高齢者らの専用スペースなど設けたレイアウトが望ましいとし、ウイルスが残りにくい段ボールパーテーションの設置など、感染対策についてアドバイスしていた。