時の話題 「六月水無月」
6月水無月だというのにコロナの緊急事態宣言延長で始まるとは興を醒ましてしまう。水無月とは水を田に注ぎ入れる日という意味があり(広辞苑より)田植えが始まる夏を表す季語である。水無月祓というのは神社の参詣者を茅の輪にくぐらせ邪心ならぬ邪神を和めるため執り行われる夏越の祓とも言う。
コロナ禍という災いに見舞われる中、人の邪心を追い払うというのは啓示であり、我々人間は邪心払いに努めなければならない。
年寄りの戯言かも知れぬが、筆者は今般のコロナ禍について慢心した人間界への戒めだと話す事がある。従って6月はこれまでの行いを善く々々反省しなければならぬ一カ月となり北門神社に参拝し茅の輪をくぐらねばなるまい。
欲得が蔓延した世の中への天罰であり、ワクチン接種以上に改心せねば沈静化に向わないであろう。
馬鹿げたことを言うと批判されるやも知れぬが、「ノアの方舟」などと同様、行き過ぎた人間の所業に天上人は鉄槌を下す。それは小欄でしょっちゅう書くよう日本の政権ばかりでなく徳を重ねぬ日本人、そして地球上の人類への警鐘である。
警鐘どころか現在鐘がガンガン鳴り響いている。先ずは強欲だけの所業を直ちに止めることが肝要だ。
新型コロナウイルス感染症が終息しても恐らく人類はそう遠くない日に未知のウイルスとの闘いを求められよう。スペイン風邪(インフルエンザ)からは100年の間があったが、新型コロナから次のウイルス禍との間はそう遠くない日になるのでなかろうか。