宗谷の水産業振興に協力 三原稚内水試場長

 稚内水産試験場長に着任した三原行雄氏(56)は「コロナ禍で経済状況は厳しいが、宗谷の重要な水産業振興のため出来る限り協力して行きたい」と抱負を語った。
 三原場長は厚岸町出身で東京水産大学資源増殖学部卒業。中央水試を振り出しに稚内水試資源管理科長、栽培水試調査研究部長など歴任。前任は道立総合研究気候連携推進部理事長室長。
 各地の勤務で様々な魚種の資源管理調査を行ってきたとし「稚内で勤務していた20年前と比べ、皆さんが資源管理に協力してくれたお陰でシケソ、ホッケの資源が回復の兆しをみせている」とし、ニシンの群来がみられるようになったことに対し「回遊について調査を進めて行きたい」と話していた。
 現在、新しい調査船北洋丸が佐世保で建造中で来年には就航する予定にあることから「最新鋭の魚探、海底地形が分かるソナーが装備され、より正確な調査に努めることができ嬉しく思っております」と話していた。
 以前、稚内で勤務していた時、目の当たりにした中央大火は「遠くからでも熱風を感じたことは忘れられない記憶です。それと共に子供が産まれた思い出の地でもあります」と振り返っていた。

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