市病に9人入院 コロナ感染拡大 振興局と管内首長ウェブ会議
新型コロナウイルス感染症に係るWEB会議が10日開かれ、宗谷総合振興局と管内10市町村の首長が意見交換し、今後の対策などについて協議した。
冒頭、辻井振興局長は、岩見沢市の成人式に出席し、その後の会食で感染した職員がいることについて「道民の皆さんに感染対策を呼びかけている中、職員の管理が至ってなかったことを大変申し訳なく思う。このようなことがないよう指導を徹底したい」と挨拶した。
このあと、振興局職員が管内の感染状況について、GW以降の感染者が増加傾向にあり「札幌や管外への移動帰省者による感染が増えており、マスクを外した状態で接触したことによる感染が多くを占めている。不特定多数への広がりは今のところないが、このままだと感染拡大が懸念される」とし、まん延防止等重点措置を踏まえ札幌との往来を控えるほか、手洗い、マスク着用の基本的な感染防止対策を講じる必要があると説明した。
意見交換では、主に市立稚内病院の病床が逼迫してきている懸念日々の感染者の情報共有、提供体制に関する意見などがあり、工藤市長は「現在、市立病院のコロナ感染者17床のうち、9人が入院している。調整の余裕はあるものの、現場は厳しい状況にある」とし、経済への影響については「今年の経済への影響は昨年を上回るのではないかと懸念している。経済復活の予算対策など、本庁や国に対して訴えて頂きたい」などと話していた。
これらを踏まえ、辻井振興局長は「振興局が出来ることは直ぐに取り組みをし、本庁とも協議していきたい」と答えていた。