観賞しお点前も 和服でおもてなし実行委 旧瀬戸邸で花見の催し
稚内和服でおもてなし実行委員会によるお花見の催しが9日、旧瀬戸邸で開かれ、参加した主婦らが邸内に咲くサクラを見ながらお茶など楽しみ日本文化に触れた。
旧瀬戸邸の歴史を学び、日本の伝統的な行事を楽しむ機会にと開かれたもので、マスク着用などコロナ感染対策を講じ午前と午後の部合わせて10人が参加した。
代表の竹内ひとみさんからの奈良時代に貴族の間で花を観賞しながら歌を詠む花宴という催しから始まったとされることや、古くから農民の間でその年の稲の豊作を祈願して行われていたことなど花見の由来についての説明を受けたあと、参加者は茶道団体の宗偏流正伝庵の会員らが点てたお茶を飲むなどし、見ごろを迎えた樹齢70年サクラを見ながら中庭での散策など楽しんだ。
幌延にあるホテルで昨年11月から働いているベトナム人女性のタイ・ハーさん(24)は「日本のサクラやお茶はとても素晴らしい文化だと思います。参加して楽しかった」と喜び、竹内さんは「市民の財産である旧瀬戸邸で今後も年中行事を催し市民の方に日本の文化を伝えていきたい」と話していた。