春の叙勲山下氏に瑞宝小綬章、西岡氏に瑞宝双光章
春の叙勲受賞者が発表され、稚内から山下優さん(71)=こまどり5=が教育功労で瑞宝小綬章、西岡信吾さん(81)=栄4=が行政相談功労で瑞宝双光章に輝いた。
山下さんは昭和48年から大谷高で教鞭を執り、平成15年に教頭、平成20年に校長になり、昨年3月で勇退した。現在は稚内大谷学園常務理事代行。
野球指導者としての30年間、教頭、校長として学校運営に携わった20年間に「野球では素晴らしい生徒たちとの出会いがあり、学校運営では理事長はじめ先生たちとともに進めてきた。素晴らしい縁に感謝しております」と話していた。
3度経験した甲子園出場まであと一歩の悔しさを糧にしてきたという山下さんは「この経験は学校運営の20年間に活かしてきました。生徒減少など様々な問題を乗り越えてくることが出来ました」と語った。
今回の受賞に際し「個人というより稚内大谷の活動に対しいただいたものと受け止めております。高貴な賞を頂きありがたい」と喜びを語った。
西岡さんは平成11年に助役を最後に市役所を退職した。その後、平成14年から行政相談員として現在も活動している。
行政相談員として20年ほどの日々「様々な相談を受け、管内の仲間たちと共にやってきた。出来る範囲での問題解決に努力してきました」と振り返った。
公共物に関する相談行政に対する苦情など年間で10件ほどの相談がある中「受けた相談が解決に繋がった時の相談者のホッとした表情を見た時は嬉しかった」と話していた。
今回の受賞にあたっては「自分だけでなく協力してくれた仲間たちと市民の皆さんの応援があってのことです」と感謝していた。