時の話題 「先客万来」
タイトル通り先週は会社の筆者の所に多くの来客があり、後半には西日本新聞(福岡を中心に発行する北海道新聞のようなブロック紙)東京支社の記者、そして旧知の早坂さんが訪れ、和やかに懇談させて戴いた。
コロナ禍とはいえ人事異動による着任あいさつばかりか取引きのある業者(札幌)、市内の水産加工業者らが訪れ世間話に花を咲かせたが、西日本新聞の記者は上司から「地方紙の勉強をしてきなさい」との厳命を受け函館にある新聞社と本社を訪れたそうで、北の果てにあるちっぽけな本紙はHPを見て下調べしており、「70年続く秘訣は何ですか」と聞かれたので「読者、つまり市井の人々に寄り添うことです」と答えた。
西日本新聞も他の新聞社同様、部数減少には危機感を募らせており、打開策の一つとして地方紙を直接訪れ経営・編集方針など学んでくるよう促されたそうで、都合1時間ほどの懇談の最後に「地方紙と言えど他紙の話を真摯に聞こうとする貴社の心構えには感服し、後々経営にも活かされるでしょう」と僭越ながら話した。
他の良い所を吸収しようという姿勢は持てるようで持てない。同紙のような東京に支社があるようなブロック紙が田舎の新聞社に謙虚に学ぼうというのは将来、何かの形で利を生むだろう。
コロナという災禍にある時こそ将来に向け次の一手を打とうとする前向きな心意気は必要で「コロナだから」じゃ展望は見えない。
座して死すより攻めて転機を掴む勇猛果敢さが今こそ求められている。