食品、自動車部品など輸出 チャーター最終便 北友ストアなどサハリン州に
稚内とサハリン州との間の物流拡大に向け稚内・コルサコフ定期航路利用促進協議会がチャーターした貨物船に10日、食料品など約1㌧が積み込まれた。
7月、8月、11月、12月に続いて今年度最終となる5回目の貨物船チャーター事業は、ロシア側の運航会社がこれまで使用してきた貨物船から「MATSUSHIMA」(498㌧)に代わり、北友ストアがユジノサハリンスク市などのスーパーでの販売向けに寿司用の生姜とトウモロコシなど食料品800㌔と、道内企業から自動車部品などが積み込まれた。
サハリンで個人が一時輸出し廃車にするための自動車1台(2㌧)がチャーター事業として初めて輸入され、貨物船から荷下ろしされた。
今年度の輸出事業は5回で約10㌧余りと前年に比べ40㌧余りも少なかった。事務局の市(サハリン課)は「コロナ禍で直接商談ができず、輸出は思うようにできなかったが、事業周知のため立ち上げたSNSを見た業者からは輸出への問い合わせもあり、来年度も5回計画し何とか貨物量を増やしていきたい」としている。
用船は天候を見て11日朝までにコルサコフ港に向け出港する。