あすから言霊展開催 小林白炎氏が本紙に語る
旭川在住の墨絵詩書家小林白炎さん(51)の「命の言霊展」は7日から市立図書館で開催される。
小林さんは350年以上の歴史を持つ世界最古の国際公募展「ル・サロン展」で6回、前衛的なアートを探求する世界絵画コンクール「サロン・ド・トンヌ展」で5回入選するなど世界的に目覚ましい活躍をしている。
優しいタッチで描かれた絵と言葉は多くの人の心に癒しを与えており、高橋はるみ氏が道知事在任中の知事室に飾られていた。
今回、小林さんの友人で最北彩り文化展会員の中谷昭典さんとの縁で稚内市民に見てもらいたいと初開催することになり、雛人形に使われる数㍉の面相筆で300~400時間かけて描かれた中国の五行思想に現れる「黄龍」や「白虎」など四神を描いた繊細かつ迫力ある墨絵で描く一方「命を懸けることはない 命を大切に生きてくれ」など現代の人々の心に響く言葉115点が展示される。
自分に言い聞かせる言葉や幼い頃、母などからかけられた言葉が創作の原動力になっているという小林さんは「モノクロの作品に色を付けるのは鑑賞する人々であり、それが魅力でもある」と話していた。
19日まで展示されるにあたり「稚内には親戚が住むなど何かと縁があり、皆さんの目に触れて頂けることを願っております」と来館を呼びかけている。
6日夕方には展示に先駆け「命の言霊」と題した講話がある。