対話重ねることが重要 リモートでひきこもり学習会
稚内市主催の〝ひきこもり〟学習会が24日午後、文化センターで開かれ、参加者が引きこもり当時者との関わり方や支援方法などについて考えた。
参加した市民40人余りを前に、藤原生活福祉部長が「引きこもりはどの年代でも誰にでも起こりうるもので特別なものではなく、回復には時間と周囲のサポートが必要。学習会を通じ引きこもりについて理解を深めて頂きたい」などと挨拶したあと、コロナ感染防止のため札幌とインターネットで結びリモートで北海道ひきこもり成年相談センターの樋口正敏精神保健福祉士が「ひきこもりとは~実態と必要な支援について」と題し講演した。
樋口さんは国の調査で全国にひきこもり状態の可能性がある人は115万人、北海道は7万人いることを挙げ、当事者と家族の関わり方について「本人ができない事に目を付けるのではなく、今できている事を尊重することで安心と安全に繋がり、本人に変化が起きる」と話し、本人との関係を少しでも強くするためにも家族が「おはよう」などの挨拶に対し無視や迷惑がられても続け、世間話をするなど対話を重ねることが重要とアドバイスした。
講演終了後、稚内市は昨年4月から開設したひきこもりの相談窓口の周知と体制、充実を図っていくことを説明した。