週末雑感

 先日、知人と市長選について話し合う機会があった。現職が出馬しないとしたなら知人曰く「立候補する意欲のある人が数人いる」というので「現職が出る可能性は十分ありますよ」と言うと知人曰く「そうですか。新しい市庁舎で執務したいのでしょうね」。
 統一地方選まで2年余りとなり喧しくなるのが人情であり、とりわけ市長選はこの先の稚内を背負うリーダーを選ぶ選挙で注目が集まる。
 3期目の任期があと2年あるので今の工藤市長を評価するのはおこがましいが、一口に言って手堅い。そして真面目だ。というのはコロナ禍前には札幌や東京など地方での会議や集まりには余程の事がない限り自ら出席していた。
 筆者などは市長より5歳ほど若いのだが何をするにも億劫になり一例だが奉仕団体への加入も専務に頼むなど年と共に意欲も減じており、それに比べると市長の精力さには頭が下がる。
 しかしトップというのは真面目なだけでは務まらない。大局的見地から稚内全体の事を考え実行しなければならず、これまで遂行してきた事業全てを市民が認めてきた訳ではないのも事実だ。
 民主主義というのは議論を闘わせ事の是非を決めるものだが、市民の意向を反映した侃々諤々の議論は前横田市政の時のようにあるだろうか。現市政で為されているかと問えば大変懐疑的になる。議員には一段どころか二、三段のレベルアップが求められよう。
 ポテンシャル(可能性)が高いだけに、この数年の施策が街の命運を握っている。

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