北門神社で落語会 コロナ対策し市民堪能
古典落語の柳家さん喬さん(72)と上方落語家の露の新治さん(69)を招いた東西2人による落語公演会が2日夜、北門神社社務所で開かれ、来場者は巧みな話術に惹き込まれ会場は笑い声が響いていた。
柳家さんと親交がある相沢食料百貨店の福間敏彦営業部長らでつくる「稚内さん喬を聴く会」が主催し今年で3回目となる落語公演会は、新型コロナウイルスの感染防止のため座席を昨年の半分に減らすなど対策を施し、落語好きの市民35人が集まった。
新治さんは浮気を題材にした「紙入れ」、柳家さんは大晦日に借金の回収にやってくる業者と、相手の性格に合わせて借金の取り立てを撃退しようとする主人公のやり取りを展開する「掛取万歳」など演目を2席ずつ披露した。その情景が頭に浮かぶような話芸に観客の笑いが絶えなかった。
午後6時半の開演から休憩を挟み午後9時過ぎに最後の演目を終えた柳家さんは「コロナ禍でありますが、どうか身体に気を付けて良い新年を迎えて下さい」と幕引きの挨拶をした。
市内の50代男性は「今年はコロナで大変な日々だったが、久しぶりに沢山笑い元気をもらいました」と笑顔を見せていた。