アライグマ被害深刻 宗谷管内 昨年は1534匹頭捕獲するも

 道内でアライグマの生息域が拡大し問題視されている中、管内でも捕獲数は右肩上がりで増加しているものの農作物の食害など被害は後を絶たない状況にある。
 外来種のアライグマは、昭和60年をピークにペットとして輸入され、北海道では恵庭市で飼育されていたアライグマが逃亡したことで拡大したとされており、今年3月末時点で道内160市町村で目撃されている。
 管内では捕獲数が61頭だった平成20年と比べ、令和元年は1534頭と増え、牛への攻撃や牧草ロールなどの農業被害額は466万円となっている。
 稚内市では昨年、345頭を捕獲し被害額は管内最多の363万円。
 宗谷総合振興局(環境生活課)によると、捕獲のための効率的な罠の仕掛け方など、地域ごとに出前講座をしアドバイスを続けているとし「本庁ではICT(情報通信技術)を活用した捕獲試験が行われており、確立されるとより効率的に捕獲が出来るでしょう」としている。

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