利尻島でクラスター 新型コロナ 飲食店で11人の感染者
道は12日、利尻富士町9人と利尻町2人の20~60代男女11人が新型コロナウイルスに感染した事を発表した。9日に陽性が判明した3人含めた14人のうち、20~50代の10人が利尻富士町の飲食店でのクラスター(集団感染)によるものとし、濃厚接触者など調査している。
道は12日夜に会見しこれまでに飲食店の従業員や利用客など濃厚接触者27人のPCR検査を行った結果、従業員5人と利用客5人が陽性と判明。無症状と発熱など訴える人がいるものの軽症だという。このほか、15人の検査結果が出ていない。
飲食店では手指消毒など対策をしていたものの、マスクを着用していない人もいたという。
感染者は島の医療機関と、一部の感染者は12日に海保など公的機関の航空機で島外に搬送されており、道北地域の医療機関での受け入れも要請している。
稚内保健所は、マスク着用を再度徹底してほしいとし、特に複数人で飲食する場合は気を付けてほしいとしている。
「ほかに信金枝幸支店職員も感染」
稚内信金は13日、枝幸支店の職員1人が利尻富士町の飲食店で発生したクラスター関連で新型コロナウイルスに感染したと発表した。
職員は島から帰ってから9日まで休みを取り10日に出勤。11日にPCR検査を受け、無症状だが12日に陽性と判明し枝幸の自宅で待機しているという。
田辺専務理事によると、枝幸支店は13日、消毒作業のためATM含め臨時休業とし、感染した職員以外の職員11人はPCR検査結果待ち。14、15日のATMは通常どおり営業し16日からは近隣の支店などから職員を派遣し窓口業務に当てる。