「明田」に優先交渉権 稚内市 副港市場の売却に向け
稚内市は26日午後、無償譲渡された稚内副港市場の市場棟(1階)の売却先の優先交渉者に、開運2の魚常明田鮮魚店(明田常臣社長)が決まったことを発表した。
市場棟の売却に向けて市は、公募型プロポーザル(提案)で参加事業者を16日まで募集し、参加表明のあった明田鮮魚店と道内事業者1社による提案説明の審査会を23日に行った結果、明田鮮魚店は昭和15年創業の老舗の魚屋として、地元産の海産物や乾物など商品を取り扱うほか、大手旅行会社との契約で団体客を受け入れ、個人観光客や市民向けの飲食などの事業展開していくことなどの提案内容が高く評価され、優先交渉者に選ばれた。
今後は11月5日に予定されている臨時市議会で、優先交渉者などに関する議案を議会の承認を得た上で、市と明田鮮魚店が売買契約を締結する手筈となっている。
優先交渉者が決まったことについて、中村建設産業部長は「副港市場はかつての稚内の港の賑わいを取り戻そうと誕生した施設であり、お互い協力しながら賑わい作りに取り組んでいきたい」と話していた。