時の話題 「新聞週間」
15日から第73回新聞週間が展開される。代表標語は「危機のとき確かな情報 頼れる新聞」である。
稚内の地元紙として昭和25年創刊から70年経った本紙は朝日、毎日、読売の中央3紙、道新などブロック紙と比べタブロイド判(普通紙の半分)で表と裏の2㌻建てのため物足りなさはあるだろうが、山椒は小粒でもピリリと辛いとする創刊時の精神は維持しているものと自負している。
以前稚内に住むもその後離市し現在は東京に住む女性が稚内で最初、本紙を読んだ時「こんな事(おそらく相当下らなかった事なのだろう)まで書くのと感じましたが惹かれてしまい稚内を離れても購読するようになりました」と、先日、創刊2万号を祝うメールに認められてあったのは当方の心持を後押しするものであり感謝に堪えない。
「危機のとき…」。まさに今は危機の時であり中央紙や道新の論評を、マスコミに携わる人間の一人として参考とし肝に銘じているところであり、小紙はたかだか数千部の発行とはいえ守って行かなければと思っている。
テレビだけでなくネット媒体により新聞業界は楽な経営状況ではないが、社会の木鐸としての使命を果たさねばならず、ただ墨守するだけでなく国民(市民)に寄り添う姿勢だけは失わず発行して行く所存が大切になる。
継続は力なりと言えど、継続だけに固執するのでなく、本来、新聞が持つ〝面白さ〟を追求した紙面作りと真実を誠実に伝える役割を果たして行かなければならない。その結果として80年、90年と続けばと願っている。