時の話題 「政界の行方⑴」
今、政界は自民党総裁選、野党2党が合流する新党代表選が行われようとしている。
自民党は7年8カ月に及んだ安倍総裁(首相)の番頭役を務めてきた菅官房長官への支持が雪崩打ち大勢は決まったが、今回の新総裁の任期は安倍総理の任期だった来年9月末までで、次の総裁を見据え石破元幹事長、岸田政調会長の2人は負ける勝負とはいえ支持拡大に躍起になっている。というのは3番目の最下位なれば次の総裁選への芽が潰えるからである。
菅さんに関しては官房長官として安倍総理に匹敵するほどメディアに登場し、決して柔和とは言えない目の先に見ている景色は自らの立身が先で、国民には向いてないような感じをしている。
人柄的には目が物語るよう岸田さんが一番なのだろうが、国盗り合戦の修羅場には不向きなようで、仮に今回2番になろうが総裁の座を射止めるのは至難であろう。
石破さんは今までのままでよく、日本という国の羅針盤的な役割を果たせばいい。
仮に総裁に選ばれたとした場合、菅さんは安倍さん任期だけでなく本格的な政権を目指すのか。おそらく間違いなく、それ以降の座も求めるだろう。
安倍さんは血筋良く内閣府官僚に政策を委ねる所があり、それに反発したのが政権内にあるとはいえ菅長官であった。
菅さんに加え、菅さんへの流れをつくった二階幹事長と森山国対委員長(石原派)の3氏が主導する政治になって行くのでないか。
それが次の本格政権に繋がるかは高齢の二階氏次第だ。(続く)