時の話題 「自らが吉兆を」
先週金曜の集中豪雨以降は稚内なりに暑さが戻り束の間の夏を謳歌していると言いたいところだが、新型コロナウイルスによって「満喫」「堪能」など都度々々愉しむ気持ちになれないのが歯痒い。
コロナの勢いは止まらず、ついこの間、一日の全国感染者が1000人を超えたばかりなのに、ここ最近は1500人以上と増える一方で2000人にも届こうかとしている。
東京など首都圏、大阪圏、名古屋圏など大都会ばかりでなく全国的に感染者が増えているのが第二波の特徴でお盆の帰省も儘ならないという状況に当人も故郷の親族も地団駄踏んでいることだろう。
そして豪雨被害である。九州から本州、北海道まで襲われ、稚内にまで及んだ。人命に被害が及ばずとも何時自然災害の標的に遭う可能性があることを改めて思い知った記録的降雨であった。
明後13日の盆入りを控え、コロナ、大雨など何もなければ年中行事の一環として盆参りし帰省した人を迎え会食でもとなるはずが、親は「来るな」、子ども達は「行かない」と示し合わせたかのように妙に気の合う言動に滑稽ささえ感じる此の頃である。
7月の台風襲来ゼロという日本列島だが、元々、地震含め災害が多い列島だけに今後の本領発揮には油断してはならず、稚内市民も傍観者然と呑気に構えてはいられない。
コロナ、台風ばかりでなく生活を営んで行く上で支障は多く、人間万事塞翁が馬と言い何が幸・不幸をもたらすか分かりませんが、吉兆は自らが取りに行くものであり負けていられません。