時の話題 「タバコの値上げ」
国のたばこ税増税に伴い日本たばこ産業(JT)のタバコも10月から1箱50円程度値上げされるようである。
この値上げによってメビウス(昔のマイルドセブン)=プルーム・テック専用=は490円から540円に、セブンスターは510円から560円と、概ね50円上がる。
筆者がタバコを止めたのは50歳になる前なので禁煙歴はかれこれ17年近くになる。
最初のうちは夢にまで見る喫煙だったが今ではそれさえ見ることなく、ニコチンは体内のどこにも、心の隅にも存在しない。
それまでは普通に過ごし一日1箱。マージャンした日などは3箱喫っていた。体に良い訳がない。
30年以上もの喫煙歴に終止符を打ったのは体の事を考えてと言いたいところだが、家計が窮乏を来たしタバコ代節約のためという理由もあった。確か止めた時は1箱250円位だったろうか。
その時から随分経ったとはいえ今の値段は500円前後である。たばこ税は1本につき1円上がるので税金分上載せする分には20円の値上げとなるが、50円の値上げ幅になることにJTは「販売数量の減少は予想され、品質の維持が困難であるため」(1日読売新聞)と説明しているが、詭弁もいいところだ。
タバコの消費量は昔と比べると歴然と減少しているので「苦しい経営状況をお察しください」と言うのが正直なところだろう。
筆者の回りでも喫煙者を見ることが極端に減っているが、あの一服の爽快感は今でも忘れがたい。健康に留意し紫煙燻らすよう願っている。