時の話題 「今こそ地方創生」
ここまで墜ちるものなのか。新型コロナウイルスによる経済疲弊がとんでもない状況に陥っていることが稚内信金の4~6月景況調査で明らかになった。
建設業を除く製造業卸・小売業、サービス業、運輸業のDI(良い・やや良いから悪い・やや悪いを引く)が概ねマイナス50を超えるという惨たんたる状況になり、7~9月見通しは4~6月期から比べると改善するものの、コロナ前の指数には程遠いものがある。
この調査はこれまでもマイナス指数がどちらかといえば多いが、程度は10~20であり、小紙の25日の見出しではないが「コロナ恐るべし」の感が強い。
経済は回復するのだろうか。回復しまいというのが筆者の見解である。
建設業がそれほどの落ち込みを見せていないのは国や道、市町村のインフラ強靭化対策があるのだろうが、人間の日常の営みへの係わりが他に比べると希薄だからだろう。
他の業種は衣・食・住という人間が社会生活する上で欠かせないもので、その血管に血栓が出来るのだから甚大な落ち込みになる。
これまで永々と築き上げてきたものが崩壊するのは歴史が証明しているとはいえ、これだけ科学が進歩した現世でも起こるとは。砂上の楼閣とは言わずともこう意図も簡単に災禍と化し経済が回らなくなるものなのか。
この災厄で間違いなく言える事がある。利益や効率一辺倒の、ある意味偏執した人間の営みを変えなければならないということだ。
先ず大都会集中を止め田舎に営みの基盤を築く。それこそ地方創生になろう。