GoTo事業始まる 観光関連業界4連休前に期待と不安
国のGoToキャンペーンが22日から始まり、23日からの4連休で夏観光が本格化するのを前に、市内の観光など関係者は回復に期待を寄せる一方、新型コロナウイルスの感染再拡大のリスクに不安を募らせている。
市内の宿泊施設は今月1日から始まった道民の道内旅行を補助する道の「どうみん割」などを利用した予約が増えている。
23日~25日までの連休中、満室になっているというホテル大将は「どうみん割だけでなく、以前から連休に合わせて道内外からの予約があり人の動きは活発になってきた」と客足が戻ってきたことを実感しつつも、人の往来が増えることに「怖い部分も半分。ただ稚内に来て頂かないと商売にならないので、感染対策を徹底したい」と気を引き締めていた。
今月に入ってから道の駅わっかないの駐車場は地方ナンバーの車両が増え、4連休を控え駐車場利用などの問い合わせが相次いでいるというキタカラを管理するまちづくり稚内によると、最近は100台駐車できるスペースの8~9割埋まっている。吉川常務は「24時間トイレに置いてある観光パンフレットも減り方が早くなっており例年の8割ほどまで回復。土産店にも客足が戻り、連休から人の動きが活発になることが予想され、施設の営業と感染対策をしっかり両立したい」と話していた。
道の駅隣りの明田鮮魚北市場店は今月に入ってから少しずつ客足が増えてきており、23日からの連休に「ツアー客が入らないと商売にならないが、連休で少しでもお客さんが入ってくれると有難い」と期待を寄せていた。
地方からの旅行者の増加が感染拡大を引き起こしかねないと懸念する声もあり、連日、道の駅などに道外ナンバーの車が目立つことに住民は「色々な地域で特に関東圏の人が入ってくると感染リスクが高くなり怖い」と不安を口にしていた。