時の話題 「川の日」
7並びの昨日は七夕(北海道は1カ月遅れ)で「川の日」でもあった。その記念の日に九州各地は線状降水帯による豪雨に見舞われ日本三大急流の球磨川の下流部が氾濫し住宅街が浸水、老人ホーム入所のお年寄りはじめ49人が犠牲になった。
宮崎県北部の長崎、佐賀、福岡3県でも豪雨によって120万人もの人々に避難指示が発出された。
梅雨時や秋雨前線が停滞する9月にかけて日本列島はゲリラ豪雨の被害が相次ぎ、2年前の広島豪雨、昨年の九州豪雨と毎年のように惨禍に遭い、河川の氾濫も続出している。
地球温暖化などによって短時間に猛烈な降雨をもたらす線状降水帯の発生を防ぐのは容易なことではないが、河川の氾濫は防げないものなのか。
国や県、自治体では上流にダムを建設し、堤防を築くなどし氾濫を防ごうとしているのだが、予算の関係もあり遅々とし進まない状況にあり、治水対策の脆弱さを突くように集中豪雨があり治水インフラどころか街の概成をも取り壊している。
被害が続く地方に予算を傾斜配分し防護工事を推し進めればと思うのだが、夫々の地方の予算の取り合いもあり可及的な対策に停滞が生じているのか。
稚内でも4年前だったか、大黒地区を中心に冠水被害があったが今年の九州などに比べると大したものでなくどうか大雨被害地域へのインフラ整備を進めて欲しいものだ。
新型コロナに翻弄される中、弱り目に祟り目のごとく相次ぐ自然災害。日本の国力が削がれる現況に、改めてトップの強靭さが求められている。