戻りつつある日常 水夢館オープンし、あす図書館も
4月17日から1カ月以上の休館が続いた水夢館が26日再開し、市民が久しぶりに遊泳や水中ウォーキングを楽しんでいた。
新型コロナウイルスの影響で3月いっぱい休館し、4月1~17日を除く長期に亘って休館を余儀なくされた水夢館では、トレーニングルームなどを閉鎖し競泳・レジャープールとサウナだけを開放し再開した。
開館の26日午前10時早々、再開を待ちわびた市民10数人が来館し競泳プールで何度も泳ぎ、友人と水中ウォーキングで体を動かしていた。
10年以上、水夢館に通っているという男性は「外で運動するには限界があり、プールが再開したことを皆んな嬉しく思っている」と話していた。
職員によると、スタジオレッスンは6月から再開する予定で「少年団活動も学校の再開と共に少しずつ再開していくのではないか」と話していた。
27日からの再開が決まった市立図書館で、職員が新型コロナウイルス対策に万全を期す準備作業に追われている。
鈴木知事による緊急事態宣言が発表されたことで、2月29日から4月の一時期を除いて休館が続いていた図書館だったが、本の貸出返却、移動図書館「ぶっくくん」運行の業務に限り27日から再開することになった。
再開を目前にした26日、図書館では職員が受付カウンターに仕切りを設置し、図書コーナーなど全ての椅子の撤去や使用禁止の貼り紙をするなどコロナ対策の準備を行っていた。
同館では、館内の滞在を短時間にすることや、マスク着用など来館者への協力を求めているほか、本の貸出に係わらず本に触れた場合は消毒作業が必要となるため、本をカウンターに持ってくるようお願いしている。
荒山館長は「利用制限し市民の皆さんには不便をかけますが、本を借りに来て頂きたい」と話していた。
「体育館なども再開 きょうから市内にある28施設」
新型コロナウイルス対策で道の休業要請が緩和されたことを受け臨時休館していた体育館などの施設が26日から再開され、市民がスポーツを楽しむなどして日常が戻りつつある。
稚内市は25日午後に開いた対策本部会議で26日から6月2日にかけて施設を順次開館することを決め、26日から活動拠点センター、勤労者会館、ポートサービスセンター、文化センター、風~るわっかない、水夢館、体育館など28施設が再開された。
一部の施設で利用制限があるほか、各施設とも定期的な換気、手のアルコール消毒をすることを求めるなど感染防止対策を徹底した上で開館。今月18日から臨時休館していた緑体育館には午前9時の開館と同時に若い人ら8人がバスケットボールなどをして体を動かしていた。
石川県金沢市にある高校に在学し、現在は臨時休校中のため実家がある稚内に帰省中だという高校3年の尾崎虹太郎君(17)は、友人3人とバスケットボールをし「久しぶりに体育館で体を動かすことができて嬉しい」と話していた。
そのほか27日には図書館、28日は温泉童夢が開館し、30日水族館・科学館、北方記念館みどりスポーツパークのカーリング場がオープンする。
1日から各児童センターが利用可能となり2日からみどりスポーツパークの武道場がオープン。少年自然の家や稚内森林公園キャンプ場についてはオープン日は未定となっている。