コロナ対策で映画館、パチンコ店など休業 道知事の休業要請受け
新型コロナウイルス対策として、鈴木道知事が道内全域の商業施設や遊興施設などに休業要請をしたことを受け、市内の映画館やカラオケ店などが21日から臨時休業に入った。
知事による20日~5月6日までの休業要請で対象となるのはカラオケボックスなど遊興施設、体育館やゲームセンター、パチンコ店など運動・遊技施設、映画館など105業態に上り、一方の居酒屋など飲食店、スーパーやコンビニなど生活必需品を扱う販売施設などは休業要請は行わず適切な感染防止対策を求めている。
キタカラにある映画館T・ジョイ稚内は21日からの臨時休館を決めた。T・ジョイ稚内では道独自の緊急事態宣言が出された2月下旬から客が急激に減り始め、その後も同じような状態が続き、新作の上映も軒並み延期が続いていた。
T・ジョイ稚内では21日朝からスタッフがショーウインドウに入っていた販売用の映画関連グッズを片付け作業をしていた。休業を知らず映画館に訪れた市民は「来たらシャッターが閉まっていた。コロナ対策では仕方ない」と肩を落していた。
5月7日からの再開を検討しているもののメドは立っておらず、高橋一平社長は「今後のコロナの状況によってはどうなるか分からない。早く終息してほしい」と話していた。
カラオケやゲームセンターなどが入る光速憧路も21日~5月6日まで休業を決めた。店内の明かりは消え、車で訪れた市民は店が閉まっていることから足早に去っていった。
鈴木知事による休業要請で遊技施設の対象となるパチンコホールのマルハンは、21日から全道33店舗の臨時休業を決めた。
21日、マルハン稚内店では、店内の玄関に臨時休業を知らせる看板を掲示し、スタッフが休業を知らずに訪れた人たちの対応をしていた。
スタッフによると、道が独自の緊急事態宣言があった2月26日から、来店客は減少傾向にあり、平日で3分の1程度、休日などは半数近くにまで減っているとし「国や道の方針に従いながら出来ることをやっていくしかありません」と話していた。
営業再開時期は決まり次第、店舗ホームページなどで知らせるという。
一方、21日現在、営業中のプラスイーグル稚内店は21日、22日以降の休業含めた営業について決める。