時の話題 「清々しい筈が」

 きょうは二十四節気の「清明」。万物が清々しい時期を迎え体の調子も爽やかに―と言いたいところだが、今年はどうもおかしい。コロナの所為だ。感染者がいない当地でさえこうなのだから、感染者がいる東京などに住む人々からはおかしいどころか恐怖さえ感じ日々暮らしていることだろう。
 安倍総理は国会の予算委員会で国内の全世帯にガーゼ製のマスクを2枚ずつ配ることを表明した。自らガーゼのマスクをし喋る様子を見ていて「この人、ここに来ても国内事情を把握してないな」との諦念を感じた。
 道内の富良野や北見にマスクを無料配布した成功例から周囲の首相補佐官に促されての表明なのだろうが、ガーゼマスクの効用を判っての発言なのだろうか。60代の筆者らが子どもの頃使っていたガーゼマスクはウイルス感染を防ぐのに何の役にも立たないのだそうだ。先日見ていたテレビで札幌医大の医師がはっきり言っていた。
 マスク無しよりはいいのだろうが、国内全5千万世帯に億単位かけやる事なのか。そんな事より現金で10万円給付せよと言う方が国民のナマの声で現状に即した対策であろう。
 要は安倍さんだけでなく東大出の高級官僚ら取り巻きは下々の事をよく分かっていないのである。
 総理に返り咲いてからの8年間、「経済経済」とお金のことしか考えない守銭奴のような姿勢ではコロナには対処できず、来年9月の任期を待たずして即刻、辞めてほしいというのが国民大半の密かな願望でないのか。
 トップが的を外すと瓦解が始まる。

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