時の話題 「子供慈しみなさい」
昨年1月、当時10歳だった栗原心愛さんが父親によって虐待死した事件について千葉県野田市が専門家による検証報告書を公表。この中で児童相談所、学校、市など行政機関が13回介入する機会があったとし、対応不備を指摘した。
これまでの報道で心愛さんは父親から執拗以上というより残虐ともいえる虐待を受けていることを児相や学校に伝えたにも拘らず、適切な対応が取られず10歳という大きな可能性がある子どもを死に至らしめたのは、やることをきちんとやらなかった不作為によるものであった。
加害者の父親の非道は勿論のこと、少女自らが助けを求めているのに仕事放棄したというより無責任さには税金から給料を与える資格足らずと言いたい。
勤続年数が漫然と長いだけで俸給表で上がる給与制度なんてぶち壊してしまえと筆者は日頃思っている。
仕事に対する使命感というより虐待死してしまうかも知れない子どもを助けるのは人として当り前のことであり、精神的罰を与えるばかりでなく関わった職員の給料を減額するなり解雇するなりするべきだろう。
関わった職員にも子どもはいるだろう。他人の子ではなく自分の子を思う気持ちで接すれば無惨な事は起こらなかっただろう。
心愛さんら数々の虐待事件について旭川児童相談所の祐川分室長は「子どもの声を真摯に聞きリスク(危険度)を判断し適切に対応して行かなくてはならない」と話していた。
子どもは宝である。「無残な最期」が似つかわしくない存在である。慈しまなくては。