時の話題 「終盤入った大相撲」

 大相撲初場所は白鵬鶴竜の両横綱が早々と休場し混沌とする中、大関貴景勝が正代との1敗同士の対決に敗れ賜杯の行方は益々混迷を深めてきた。
 白鵬を休場に追い込んだ人気者の遠藤は炎鵬に敗れ、大関候補の筆頭かと目された関脇朝乃山は白星が伸びないものの、朝乃山をライバル視する豊山が前頭9枚目ながら好成績を残しており、そして何よりも小兵炎鵬の巧者ぶりが両国国技館を沸かしている。
 大関豪栄道、元大関の高安が苦戦するなど角界を長く支えてきた力士に陰りが見られ世代交替の波は徐々に打ち寄せている。
 この中で横綱候補から序二段まで落ちてしまった元大関照ノ富士が9日目まで全勝で来ているのは特筆すべき事で、今場所で十両優勝しても3月の大阪場所での幕内復帰は無理だろうが、復活著しい照関の幕内どころか三役、そして2度目の大関昇進も夢物語でない勢いにある。
 子どもの頃からの好角家の筆者だが、体を前後左右に振りながらテレビ観戦していた母方の祖父のよう体を振り観戦するようになった。DNAとは恐ろしいものだ。
 妻方の血は混ざるも家系が持つDNAは子や孫に引き継がれ、今同居(2世帯住宅)している息子の糸の切れた凧のような言動、男の孫達の様子にも筆者の劣性DNAを見ることがある。
 ニシンから始まる漁業DNAを引き継いできている稚内だが、今はグローバルな営みに飲み込まれ外からの圧力に右往左往しているよう。何処かでも書いたが無理しないよう願っている。

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