豊漁願って三本締め 機船漁協と稚内漁協が初競り
稚内市地方卸売市場で6日、初競りが行われ、シケで鮮魚の水揚げはなかったものの、買受人の威勢の良い掛け声が飛び交った。
午前7時からの競りを前に、工藤市長は「昨年の水揚げが2万5000㌧、金額は22億円に達しました。今年は豊漁で事故のないよう安全操業で一年間を送って頂きたい」との挨拶に続き、風無稚内機船漁協組合長は昨年一年間の水揚げ量は前年より1000㌧多かったが平均単価が落ち込んだことで金額は3000万円減の21億8000万円に止まったとし「ホッケの資源管理など強い規制をかけ取り組んできたお陰で漁獲量は上向きだったが、国の新しい政策により更に漁獲を控えるよう試験研究機関の意見を取り入れた話があり調整しているところ皆さんの商売が繁盛することを祈念したい」と述べた。
このあと、中陳買受人組合長が「スケソ、ホッケのTAC(漁獲可能量)の問題はあるが、皆さんの知恵で付加価値を高め稚内の魚が高く売れることを願いたい」と挨拶し、早見市場部長の音頭で三本締めが行われ、今年の豊漁と安全操業を祈願した。
沖底漁船は出漁したものの、シケで戻ったため漁はなく、冷凍エビ、ナメタなど30箱の競りが行われた。
稚内漁協市場の初競りは6日朝、行われ、関係者が今年の豊漁と商売繁盛を祈願した。
関係者100人余りを前に、イカ釣り漁船の水揚げ不振などで昨年の取扱高は前年比11億2000万円減の24億4000万円だったとした安藤組合長は「コンブなど販売合わせて30億円余りの取扱高となり厳しい状況ですが、今まで以上に安心安全な水産物の安定供給に取り組んでいきたい」と挨拶。柳浦買受人組合長が「漁協組合員の安全操業と豊漁、買受人組合の発展を祈念します」と述べた。
工藤市長、吉田道議らの祝辞に続き、木村専務理事の音頭で三本締めが行われたあと、シマゾイなど鮮魚、カレイなど冷凍20箱余りが競りにかけられた。