平和願い灯籠点す 太平洋戦争開戦の日に赤れんが通信所に78基
恵北にある赤れんが通信所で7、8の両日夜、平和祈念の灯りが催され、敷地内に灯籠を点し日本の最北端の地から世界の恒久平和を願った。
稚内ユネスコ協会と稚内市歴史・まち研究会が主催する平和祈念の灯りは78年前の12月8日、太平洋戦争が開戦した際に「ニイタカヤマ ノボレ1208」という暗号文が通信所を経由し旧日本軍に送られた歴史があることから、平成23年から続けられ今年で9回目。
7日は午後4時半過ぎから集まった市民ら40人が黙祷し稚内ユネスコ協会の横田耕一会長が「開戦に至ったこの日を記憶にとどめ、戦争の記憶を後世に伝えていきたい」と挨拶したあと、通信所の周りに置かれた78基の灯籠に明かりが点けられた。