時の話題 「ペンの日」
昨26日は「ペンの日」であった。ペンは剣より強し。この商売をしているとつくづく実感すると共に横暴になるなら剣と変わることなく他山の石とすべきだとも思っている。
殊勝なことを―と指摘する方もおられようが、寄る年波も影響している。若い内は強気一辺倒でもいいが、社会的な活動が広がると目配せというのか、人との対応に配慮が必要になり自分が思うがままの身勝手に何事も出来なくなる。そうすることで社会の中に埋没してしまう懸念が生まれるがね。
一般企業なら物を作るなど生産し販売することで利益を生むよう努めるのだが、この商売(新聞発行)は幾らか勝手が違うようで、儲からなくても否、損をしてでも正義を貫かなければならない時がある。
書かれた側は当然反感というより敵対心を持つ訳で、その敵対心がストレートなら判り易いが、相手によっては一筋縄では行かない御仁もいる。そのため小紙の若い記者には相手の真意を探るようにと、この仕事を続けて行く要諦を教える。
この考えは我々業界だけのことでなく世の中全般に言えることであろう。腹の探り合いをすることで成長し、突発的な事にも対応でき臨機応変に人生を渡って行くことにつながるのでないのか。
例えば雇用状況が今や全体の4割を占めると言われる非正規職にあってもポリシーとアイデンティティーがあれば卑下するものでなく自分なりに生きるという利点にもなろう。
個人的には好き勝手に書いているようだが〝寸止め〟すること間々あるのですよ。