時の話題 「追い込み期に注意」
今年もあと2カ月。どの業界も追い込み期に入り、とりわけ建設業界は積雪を前に仕事(工事)のメドをつけようとし労働災害が増える傾向にあることから稚内労働基準監督署(労基署)は労災防止運動を展開し業者に注意を呼びかけている。
この時期、懸念されるのは降雪による路面状況悪化でのスリップなど交通事故の発生だろう。工事追い込み期になると気が急き、ついついスピードを出す事が増え、完全な積雪道なら運転も慎重になろうが、路面が見えると安全運転が疎かになることもある。
橋の上やトンネル内の走行は気を付けた方がよかろう。
冷え込みが強くなる未明~朝方にかけてはブラックアイスバーンになり一見舗装面なのだが、実際はスリップしやすい氷盤状態になっているので、これまた注意が必要だ。
現場での雪で滑ることでの墜落や転落、重機等による労災もこの時期は少なくないので、慣れている作業とはいえ油断なく取り組まなければなるまい。
稚内建設協会の藤田幸洋会長(藤建設会長)が公けの大会で言うのが「労災が起きてしまえば貴重な人命を失うばかりか会社の信用も失墜する」。
役員・従業員の生活の糧となる会社の信用失墜は業績低下につながり会社が減収すると生活に支障を来たすので労災には十分注意しなければならない。
建築業ばかりでなくどの業界も労災には目配りをし防止に努めることが肝要で「明日から休みだ」「きょうから仕事だ」の最後と最初の日にミスは起きるものなので普段通りの仕事が求められよう。