時の話題 「嘘は泥棒の始まり」
ウソは泥棒の始まりである。過日、中央地区に移転してきた金融機関に小社の記者が広告掲載の話をしたところ、支店長が「広告はチラシに折込む準備をしています」と言うのでそのままにしていたところ、別の新聞に堂々と広告が載っていたことには虚仮にするなとの思いがした。
堂々と本当の事を話せばいいのに変に気配りしたとはいえ食言したのは違いなく、個人的には「この程度かな」の思いはしている。
他にも数年前、移転してきた金融機関とも些細な事だと記憶するが、筆者もだが相手の態度も不遜極まりなくその後、相手からの報道提供もないものの、関連記事掲載を控えさせていただいている。
以前に何遍も書いているよう瞬間湯沸し器の筆者がこれまで一時的にも絶縁した取材先は数カ所に上る。年もあって最近は無くなったものの、怒り出すと止まらない性格は三つ子の魂百までも式に基本的変化はなく、開き直る訳ではないが、変人ぶりはこの仕事を続ける限り持ち続けたいと思っている。
変化激しい世の中にあって意固地と言われようが、自らの信念(というより我儘か)を貫くのは至難のことだろう。己に関してこのような精神は付け焼き刃でなく若い時分から持っている性分ではある。
妻は「何も荒立てることはなく、ほっとけばいいのに」と忠告するが、耳を貸す己でなく客観的に申せば「本当に馬鹿な爺である」。
付いて来る家族、社員、知合いは大変だろうが、読者の皆さんやクライアント(広告主)に対しては寛容なこと申し添えよう。