連続し死亡労災 稚内労基署管内9月 追込み期に入り発生懸念

 稚内労基署は、9月の同署管内の労働災害発生状況を集計した。8月に続き死亡災害があり、これから工事が追い込み期になることから会社と従業員に注意を呼びかけている。
 製造業と林業で各2件、建設業、道路貨物運送業、畜産、社会福祉施設、病院で各1件の9件あった。死亡事故があったのは建設業で、鉄塔の基礎工事でコンクリート打設のためドラッグショベルのアタッチメントに自動生コンホッパーの取り付け作業していたところ、法肩が崩れドラックショベルが転倒した際、アタッチメント部分が立会する被災者(40代男性)に激突した。
 ほかは2人1組で段ボールをパレットに荷積み中、後ろ向きだったためパレットにぶつかり転倒し尾てい骨を骨折(製造業40代女性)▽鉄筋加工中、ローラーに皮手袋が巻かれ中指切断(製造業30代男性)▽草刈り作業中カッターの刃が抜け足首に当たり骨折(林業70代男性)▽牛を搾乳機に誘導中、足を滑らせ指の関節を骨折(畜産業30代男性)▽利用者を抱きかかえ車椅へ移動しようとし急性腰痛症に(社会福祉施設50代女性)▽丸椅子に載り棚の物を取ろうとし転落(病院60代女性)など。
 9月末まで71件(うち死亡2)。昨年同期は82件(同3)。
 業種別労災数。
 ▽製造業 14件(昨年同期19)▽建設業 15件(同12)▽道路貨物運送 6件(同12)▽林業 6件(同3)▽漁業 6件(同6)▽商業 5件(同5)▽清掃業 2件(同1)▽その他の事業 17件(同22)。

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