時の話題 「最低賃金アップ」
北海道内にある企業などの最低賃金は本3日から時間額で昨年から26円引き上げられ861円になった。
東京1013円、神奈川1011円と労組など主張する千円台に乗った都県はあるものの、今から10年前の平成21年度は678円だった。それからみると27%の183円上昇した。企業によっては900円台の所もあり改善してきている。
非正規のパート・アルバイトが全勤労者の4割を占めるといわれる中、最低賃金の上昇はこれらパートで働く人達にとっては大助かりとは言わずとも歓迎する事ではある。
筆者は20代の頃、東京に住み会社員生活もしていたが、北海道(稚内)に戻り、東京での最後の給料に追い付くのに10年かかった。
給料の多寡で生活レベルを計れる訳ではなく、東京にそのまま暮らしていたとするなら恐らく家は建てられなかったのでないのか。稚内は給料も安いが、土地の値段も安く、2千数百万円で家の主になることは可能だ。
そのような地域格差は昔以上に今は広がっていると言われるも鮨詰めの満員電車で1時間以上かけ出勤する辛さと連日30度超えの夏の猛暑など総合的に勘案すると「人間らしい幸せは」と問われると筆者なら迷わず「稚内」と答える。
若いうちの都会への憧れは否定するものでない。しかし年を取るにつれ雑踏には閉口するし、ゴチャゴチャした街並みには嫌悪感さえ感ずる。
稚内でも求人倍率は高く仕事を選ばなければ誰でも就職できる。一旗上げずとも小さな幸せでいいので故郷に止まっては如何かな。