底曳き網漁の歴史伝える 海友会が百年記念塔で写真展
底曳き船員OBで作る稚内海友会(中澤和一会長ら会員23人)の写真展が百年記念塔で開かれている。今月末まで。
記念塔開館前の1日午前8時から中澤会長ら会員4人が、底曳き網漁の時に撮った昭和40年~平成10年までの30点余りの写真を展示した。
サハリンから大量の流氷が南下し稚内沖が氷で埋め尽くされた様子、200海里規制前にサハリン沖で操業し船いっぱいに水揚げされたタラバガニなどの写真に、会員達は「懐かしいねェ」などと昔話に花を咲かせながら写真を展示していた。
40年間に亘り船に乗っていた伊川勝廣さん(73)は「当時は1回の網で80㌧のスケソが獲れ、船いっぱいに516㌔のタラバが水揚げされた」と懐かしむ。
中澤会長(72)は「底曳き漁の歴史を分かりやすく伝えているので市民の皆さんに是非見て頂きたい」と話していた。