時の話題 「ながら運転厳罰化」

 「あおり運転」以上に恐いのがスマートフォン(スマホ)など使用し運転する「ながら運転」であろう。政府はこのほど、ながら運転を厳罰化した改正道交法施行令を閣議で決定。12月1日から施行する。
 それによると、ながら運転の違反点数を3点(現行1点)にし反則金は普通車で1万8000円(同6000円)、大型車2万5000円(同7000円)などとし、交通に危険を生じさせる違反は6点(同2点)にし刑事手続きの対象となり1年以下の懲役または30万円以下の罰金(同3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金)にするというもの。
 これほど厳しくするのは、ながら運転が目に余るほどになったという証しであろう。
 筆者も運転者の一人だが、確かに携帯で話しながら運転するドライバーは少なくない。制限速度を守っても40~60㌔(一部は70㌔、高速道路は概ね100㌔)のスピードを出しており危ないというのに、ながら運転では危険性は数倍にもハネ上がるだろうから今回の厳罰化は至極当然の対応といえよう。
 時には事故を起こし人命を奪うこともある〝走る凶器〟である車を運転しているということをドライバーは再認識しなければならない。事故を起こし殺傷してしまえば塀の中に入ることもある。
 車が普及しモータリゼーションの時代が到来し50年余り経ちAI(自動)運転の時代へと移行しようとするのは事故のない安全運転の車社会を築こうとするためである。
 道路は自分一人のためにあるものでないということだ。

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