ホテル好調、建設厳しく 4-6月 信金景況動向 7~9月は明るい見通し
稚内信金は、道北(宗谷管内10市町村、天塩町、遠別町、雄武町)にある中小企業の4~6月実績と7~9月見通しをまとめ景況レポートとして公表した。
4~6月実績は売上額DI値マイナス11・0(昨年同期対比3・8㌽低下)、収益DI値マイナス9・6(0・5㌽上昇)と総じて軟調に推移しているものの、改善している業種もあり強弱まちまちのまだら模様にあるとしている。
▽製造業は受注額マイナス6・0(同3・1㌽低下)、収益0・0(同変わらず)。製材ほか、食品の収益が0・0と改善しているが、水産加工、土石・骨材部門は悪化。
▽卸売業は売上額0・0(同6・7㌽低下)、収益0・0(同変わらず)。海産物部門で売上、収益とも悪化したが、食品、建築材は改善した。
▽小売業は売上額マイナス22・1(同5・6㌽低下)、収益マイナス13・9(同13・9㌽上昇)。大型連休の影響もあり燃料と大型小売店では収益が改善した他方、食料品、衣料品、電化製品販売は低調だった。
▽サービス業は売上マイナス7・0(同13・7㌽)、収益マイナス14・0(同17・3㌽低下)。大型連休により旅館ホテルは売上、収益とも改善したものの、クリーニング業、自動車整備は悪化。
▽建設業は受注額マイナス13・1(同13・2㌽上昇)、収益マイナス17・4(同4・4㌽上昇)。春の公共工事の遅れや資材高で厳しい状況にある。
7~9月見通しは稼働最盛期を迎えることもあり、ほぼ全業種で改善する見込み。
経営上の問題点のトップは変わらず人手不足。以下売上(受注)の減少、仕入商品または原材料値上り、人件費増加、競争激化を挙げている。