望郷の樺太碑除幕 全国樺太連盟が稚内公園一角に建立
全国樺太連盟(東京)が恒久平和を願い稚内公園に建立した「望郷の樺太」の碑の除幕式が19日行われた。
今のサハリンに戦後樺連の関係者が建立した23基の慰霊碑が設置されている場所を明記した縦約2㍍、横約3㍍の「望郷の樺太」の碑は、旧樺太が眺望できる稚内公園内の樺太犬供養塔近くに建立された。
除幕式には東京、京都、札幌など全国各地から連盟の会員、関係者ら100人余りが出席し、道知事(代理・植村豊道保健福祉部福祉局長)はじめ、工藤市長、小林侃四郎樺太連盟稚内支部長と共に、碑を除幕した西本美嗣全国樺太連盟会長は「この碑が樺太の歴史を後世にしっかりと伝えていくものになることを願っています」と挨拶。来賓の工藤市長が「樺太と昔から深い関わりがある稚内市と樺太の歴史を語り継いでいくことがこの町に住む者の使命であります」と述べた。
式典終了後、碑の前で記念撮影をしていた東京の80代の会員は「歳を取り、年齢的に向こうへ行くことは叶わないので、稚内から故郷を思い出しています」と話していた。