市庁舎改築説明会「コンパクトな規模に」など活発に意見飛び交う
市役所庁舎整備に関する市民説明会が17日夜、南地区活動拠点センターで開かれ、市民から現庁舎よりコンパクトな建物にするべきなどと意見が上がった。
参会した緑地区など地域住民11人を前に、市の今井哲也庁舎整備担当主幹が築52年が経過し老朽化が進み耐震不足もある庁舎の整備計画について、市から委託を受け調査した北大の瀬戸口剛教授から庁舎は改築すべきとし、建設地は現庁舎周辺の中央地区が望ましいとする調査結果の内容を説明した。
この説明に市民から「20年後には稚内市の人口が2万4600人まで減ると予想されるのに、建設場所は中央ではなく人が密集する南地区に建設するべきではないか」、別の人は「建設する際に全国で多発する水害など自然災害に備えた防災機能の強化、屋上にヘリポートを設置すべき」との意見のほか、人口減少や高齢化を問題視した人は「高齢者が増えると車で中央までの移動は難しくなる。証明書の発行など市の窓口業務を地域にある活動拠点センターなどに移し、マチづくりに必要な機能だけ庁舎に置きコンパクトな建物にすべき」などとの指摘があった。
これらの意見を踏まえ、川野副市長は「市民の皆さんの意見を聞きながら庁舎整備を進めたい」と述べた。
市では今後、市民や経済界などの関係者を交えた検討委員会を設置し今年度中に基本構想をまとめることにしている。