時の話題 「50周年の職親会」
稚内市職親会発足から50年経った。先週末年次総会が開かれ、道職親会連合会の清宮壱博会長を講師に招いた記念講演、優良就労者(永年勤続)表彰などからなる講演会と記念誌を作ることなど記念行事を決めたが、難関はこれら費用をどう捻出するかで、事務局からは積立金と特別会費などで賄う案が示されるも会員企業が減っており、事業費集めには苦労しそうだ。
障がいを持つ生徒たちの企業就労、すなわち社会自立を目指し昭和44年、稚内中学校特殊学級職親会として設立され名称変更など経て50周年という節目を迎えた職親会も、世の趨勢に倣い記念誌発行だけにしようとする考えも当初あったようだが、稚内市の補助や生徒の職場実習での企業の協力があることから関係者が一堂に会する記念式典は開かなければならないとの今村仁泰会長の強い意向もあって11月に開催することになった。
事務局はこの50年間、稚中に置かれてきたが、この10年ほど担当してきた原田先生が来春退職することになり、事務局を何処に置くのか検討する時期もあったものの、原田先生が教壇を去って以降も携わって行く方向性が見えてきたのは何よりであった。
健常者と障がい者のノーマライゼーション推進に当たり職親会の果たす役割は大きいものがあるので事務局体制の安定は歓迎すべきことだ。
小社は以前、活版印刷時代に稚中卒業生を雇用したことがあり、それ以来会員となり筆者が社長になって以降は総会など節目の事業に参加し勉強させていただいている。