時の話題 「あす審判下る」
稚内市長選と市議選の投開票が明21日行われる。いずれも無風の公算強かったが、市長選は新年早々、古我友一氏が名乗りを上げると呼び水になったかのように川崎眞敏氏も出馬表明し現職の工藤広氏と三つ巴の戦いに。
市議選も滑り込みセーフで18人の定数に対し19人立候補した。
工藤氏は三つのゼロで市政の継続を訴えている。保育所待機児童・特養老人ホーム待機者・高校生までの医療費をそれぞれゼロにするというもので、川崎氏のカーリング場建築ストップには工事費15億6800万円全額が稚内市の負担となり現実的には無理な話と一蹴している。
カーリング場中止をワン・イシュー(争点)として選挙戦を展開した川崎氏も医療や福祉、子育てをないがしろにしておらず、古我氏は医療改革、雇用創出と賃金向上、少子高齢化対策など掲げ手作り感十分の選挙運動を展開してきた。
その政策論争の審判が明日下されることになるが、先行する現職の工藤氏に川崎、古我両氏がどこまで迫れるかが注目されるところで、選挙は水物とはいえ工藤氏の優位は動かないのではと見ている選挙通が多いようだ。
ただ「カーリング場問題が喉に引っ掛った小骨のようで」と言う工藤選対の関係者もおり、予断を許さない僅差の勝負になることも予想される。
市議選に関しては正直、誰が落選するのか分からない。当選しても300票ほどと予想される当選人たる票を取れない可能性もあり、上位が余り票を取り過ぎると下位に波乱が生じることもあり混沌とはしている。