貨客混載スタート 宗谷線の稚内~幌延間 佐川急便とJR北実施
佐川急便とJR北海道が稚内~幌延間の普通列車で宅配物を運ぶ貨客混載事業が18日からスタートした。道内初の取り組みで初便では41個の荷物を幌延町まで運んだ。
この事業はドライバー不足に悩む佐川急便と、旅客列車の利用促進を図りたいJR北海道の思惑が一致し実施したもので、事業により佐川はドライバーの運転時間が年間417時間削減され、JRも列車の有効活用により新たな収入確保が見込まれている。
出発式でJR北海道旭川支社の島典賢支社長が「宗谷線では初めての取り組みで関係者と連携し少しでも地域を活性化していきたい」などと挨拶しテープカット後、荷物を入れた輸送ボックスを積み込んだ普通列車が午前10時27分、稚内駅を出発。幌延駅に到着後は天塩タクシーが幌延町民に荷物を運んだ。
佐川急便は、平日に限り今後一日当たり30~50個の宅配を予定している。