時の話題 「新聞の将来」

 過ぎてしまったが今月6日~12日まで春の新聞週間だった。4月6日の「よむ」から設けられたのだろうが、テレビばかりかネット配信などにより新聞の存在が若者を中心に薄れていく中、将来の新聞のあり方を模索する機会として、とりわけ小紙のような地方紙について主張したい。
 戦後の混乱期の昭和25年に創刊した小紙は来年70周年を迎える。最初の週一ほどの発行から日曜・祝日を休刊する発行体制にし、記者は多い時に6人数え(今は2人)稚内のニュースを掲載してきたものの、広告・部数減少などあり曲り角に来ているのは確かで、4年前にはホームページを立ち上げ電子版での閲覧も可能にしてきたが、配達員の補充が思うように行かないなど、どこの業界も悩んでいる人手不足はボディブローのように小社の体力に影響しているのは確かなようだ。
 電子版閲覧者は有料の基準となる数を超えるも読者サービスという考えが根底にあり、この無料体制は暫く続くであろう。
 あとは内容だが、小紙の創刊以来の社是は「権力に媚びない」。創設者の前田彰翁以降堅守している姿勢で次の時代の記者にもその姿勢は受け継がれるものと確信している。
 あとは営業との兼ね合いだが、強欲にならなければ社員全員が程々の生活を確保できる売上は確保できるものと信じている。
 読者に負担を掛けず市内の情報を提供し満足とまで行かなくても納得する紙面を発信できればと願っている。
 それにしてもITの席巻力には驚きというより既成の物をぶち壊す空恐ろしさがある。

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