時の話題 「公開討論会」

 昨夜、文化センター大ホールで開かれた市長選立候補予定者3氏による公開討論会はそれこそ討論を期待した傍聴の市民にすれば残念の感は残ったろうが、3氏の稚内の将来に対する思いは伝わり、投票に当たっての参考にはなっただろう。
 3氏とも市長選に出馬しようというだけに言葉は極めて明瞭で何を言わんとしたかも明確であった。
 現役の工藤氏は自らの思いの丈には熱弁を振るう場面もあったが全体的にはトーンを抑え気味にし、片や川崎古我両氏は現職に立ち向う気概を見せるかのように古我氏は余所者の観点から、川崎氏は市民目線の市政を訴えるも、討論として盛り上がりに欠けたのは否めなかった。残念だったといえよう。
 「カーリング場建設中止」というワン・イシュー(争点)で出馬した川崎氏だが、何故か、その争点には余り言及せず、対する工藤氏も工事が中止された場合の業者への違約金や国からの交付金(補助金)の問題など説明してもよさそうなものなのに触れようとせず、全体としては候補予定者ばかりか傍聴に行った市民にも消化不良感があったのでないか。
 主催した稚内青年会議所側の配慮があったにしても争点を避けるようなことはしてはいけない。JC自らが設問を作ったのだろうから若者らしく忌憚ない意見を述べてもらう場面をつくるべきだったのでないのか。
 選挙、そして当選した以降の決意も聴け有意義だったと言えるも、この種の催しに文化センター大ホールは不向きで小ホール、もしくは北星大学講堂にするべきだったであろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ニュース

次の記事

天北堆