貴重な体験の2年間 JTBから出向してきた柳原さん観光協会退任
国の広域観光周遊ルート事業でJTB札幌から出向して来ていた稚内観光協会の柳原由実子プロジェクトマネージャー(50)が28日付けで退任する。「宗谷のインバウンド事業の業務に関わり、良い仕事をさせていただき貴重な体験になりました」と2年間を振り返った。
札幌など道央圏に集中する外国人旅行者を地方に誘客するため平成29年4月から稚内観光協会で旅行会社やメディアを招いたモニターツアーなどを実施。「今は道央から道東などに外国人が集まり、次は道北地域に人が集まる。そのためには地域ならではの体験と自然、食などの魅力をしっかり伝えることが重要」と目標を定めた。
稚内協会独自の業務としてサイクリングやフットパスなど体験観光ができる宗谷岬のツアーセンター〝ベース宗谷〟の設置に関わり「周辺には他の地域にはない宗谷丘陵があり、宗谷岬はとても魅力的な場所で、可能性がある場所。外国人観光客にも人気があり、積極的に魅力を発信することで誘客に繋がる」と期待を寄せている。
ワイン好きの柳原さんは「宗谷は白ワインに合う食が豊富。本当に絶品ばかりで、生のホッケを煮付けにし食べたのは最高でした。2年間、色々な人の繋がりに感謝し稚内に住んだことを誇りに思います」と話していた。