時の話題 「球春到来」
球春とは上手いこと言ったもんだ。プロ野球開幕を前に高校野球センバツ大会が始まり昨秋の神宮大会を制した札幌大谷高が山陰の文武両道の雄・米子東高を退け2回戦に駒を進めた。
炎天下の夏の大会に比べると幾らか興趣に欠けるセンバツだが、若者らしいハツラツとしたプレーは高校野球ファンの心を熱くし、下馬評良くない高校の健闘も楽しみを倍加させる。
その中で雪というハンデを乗り越え出場する北海道勢だが、屋内練習場は勿論、自由に動き回れない雪上での練習で鍛えられるのだろうか、暖かい地域のチームと遜色ない戦いをするようになった。
稚内市民として同じ大谷という校名を持つ大谷高の甲子園出場を切に願っているものの、願いは叶わずジリジリした思いを感じるのも待てば海路の日和ではないが、苛立たず待っていれば慶びも2倍にも10倍にも倍加されるだろうから、いつか来るその日を待ちたい。
そして今週にはプロ野球も始まるが、我が日本ハムの滑り出しはいかに。主軸として期待される清宮の負傷は痛いが、円熟期に入った中田、西川、大田らレギュラー陣が好調なので昨年のようにソフトバンク、西武の後塵を拝すことはなかろう。
しかし勝負事は下駄を履くまで見当つくものでなく、ファンとして今年も一喜一憂の日々を過ごすのか。
今回の小欄はスポーツ談義に徹し、大相撲春場所での貴景勝の大関昇進を賭けた一戦での気合は見事なものだ
った。栃ノ心は圧倒されたものの、大関の矜持を見た。捲土重来の日を待っている。