時の話題 「春の嵐の表明」
個人的にも何かとお世話になっている川崎眞敏さん(65)が市長選に名乗りを上げた。
この10日ほどだろうか、会う人会う人に「3人目の市長選候補は誰だい」との質問を受けてきたが、とぼけていたわけでなく錆びついたアンテナに引っ掛る人物などおらずフェイク(嘘)ニュースの類かなと思ってきた。
そうこうするうち急転直下の市長選出馬表明。川崎さんは2年前のカーリング場関連予算案審議の都度、反対してきており、憂国の士として稚内の将来を憂い表明したのだろう。
議会で関連予算案が可決されているとはいえ、仮に川崎さんが市長になった場合、カーリング場建設を棚上げするのは、民主党が自民党から政権を奪取し「コンクリートから人へ」の転換が示すよう難しいことではない。
しかし予算が可決しカーリング場ほかスポーツ施設建設は走り出しており、今回、川崎さんがカーリング場をワン・イシュー(一つの争点)としたことは様々な軋轢を生むに違いない。
まさに風雲急を告げる川崎さんの出馬表明となった。
カーリング場の問題は建設費のみならず、そのあとの電気代など多額な維持費の問題が付きまとうことであり「稚内の財政状況では難しいのでは」という意見を言う市民は少なくない。それでも2年前の3月議会で関連予算否決後、市は議員を説得し、キャスティングボードを握る公明党の了解を得て成就するに至った。
それを凍結・中止してしまうというのだから市内を二分する選挙戦になるのは必至だ。市民の選択はいかに。