時の話題 「卒業する君達へ」
卒業式シーズンである。今月1日の高校に続き10日には稚中など4中で行われ、今週末~来週にかけては小学校、幼稚園でもある。
惜別感は人によって違うもので誰しも次のステージへの期待に胸を膨らましているわけでない。それこそ個人々々の万感の思いで式を迎えたことでしょう。順風満帆だった人は少なく大半は夫々悩みを抱え卒業という人生の節目に臨んだことでありましょう。
なんで私だけが俺だけが不幸なのか。周りは皆、青い芝なのにと勝手に思い込み嘆く人もいるだろうが、それは君たちの人生経験未熟なことでの夢想にすぎず、他の人も何かしらの悩みを抱えていると思いを巡らした方が正解のようである。
若いというのは恐い物知らずの果敢さがあり、それはそれで宜しいのだが、猪突一辺倒では直ぐ大きな壁に突き当る。そうこうして大人に成長して行くのだが、大人といっても未だ未だ未熟であり更なる失敗を重ねて一端の人間になって行く。その年齢は人によって違うが、思うに40代でないのか。
こう考えると親御さんら家の人は別にし卒業する当人は節目というより通過点にすぎず、惜別とかいう感情は封印し次の段階に向け粛々と歩を進めねばならない。
親の庇護にあるうちは一端の大人とは言えず、社会人となり真価が問われる。
説教臭いというより説教そのものの小欄だが、君達若者の将来を案じての〝老爺心〟であり勘弁してほしい。
人生を面白くするのもおかしくするのも己次第であること失念せず羽ばたけばいい。