旧南小校舎で訓練 消防署が捜索、救出など連携強化
旧南小校舎で9日、火災を想定した建物火災総合訓練が行われ、稚内消防署の隊員が煙で逃げ遅れた人の捜索や救出方法などの連携を確認した。
4月下旬に解体する校舎を活用し実践的な訓練をするため、消防隊員40人が9日と16日の2班に分かれ、消火捜索訓練などを実施する。
9日午前9時過ぎから始まった訓練には、第二消防隊20人が参加し、火災の煙で逃げ遅れた人を梯子を使って2階から救出したほか、1階で逃げ遅れた人が室内に煙が充満し助けを求めていることを想定し、消防隊員がタオルやポリ袋で視界を遮断して捜索訓練を行った。
ボイラー室が燃え危険物の火災を想定した訓練なども行われ、野々山第二警防課長は「建物を使った実践的な訓練になった。16日には別の隊員20人が訓練に参加し消火や救助活動などの連携を高め有事に備えたい」としている。